画像を見て頂ければ範囲が分かると思いますので、前頁と同様、選
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木製玄関ドアの補修 [メンテナンス]


輸入住宅では木製のサッシや玄関ドアをよく使うのですが、見た目の良さと住み心地の良さにすごく貢献してくれるアイテムです。


でも日本の気候は湿気が多くて雨もよく降るので使い方には注意が必要です。


玄関ドアは下屋をつけるか、思いっ気って引っ込めるかして建具に雨が係らないようにすることが大事です。

今回の物件では玄関ドアは一応引っ込んではいたのですが、少ししか引っ込んでないために雨に濡れていたようです。


下の方が腐ってぶかぶかになっていました。

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木というのはその性質上木目と直交する切木口からはたくさんの水分を吸いこんでしまいます。ストローが束になっているようなものです。

幸いそこまで重症ではなかったので、お金の掛かるドアの取り換えではなく補修でいくことにしました。

ホームセンターで買った防腐剤が注入されている45ミリ×105ミリの木材を使います。
厚みも輸入のドアと一緒で好都合です。

まず建具側の蝶番のビスをはずして建具をとりはずします。
作業台の上に毛布をひいてその上におきます。

エルアングルマルノコ定規を当てて慎重にカットしました。
ちょうど材料の巾の105ミリカットします。

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切り口に防腐剤をぬりこみます。

材料を建具の横幅でカットします。

ビスを締める位置を上と下両方に印して両側から掘ります。
掘る深さが深い時はこうするのが鉄則です。
ビスがドアに多くささるように2,3センチ座彫りします。

締めはたで両端をはさんで仮に固定します。
3ミリの長いキリでドアまで穴を貫通させます。
150ミリのビスで締め上げます。

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普通は片方にしかつけないんですが、塗装の手間を省くためにキックプレートを内側と外側の両方に取り付けます。

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建具を戻したら完成です。

メンテナンスは嫌がられる仕事です。 
しかし、逃げずにちゃんやることで新築の家を作るのとは違い非常にたくさんの学びがあります。
新築の家は難しそうに見えるんですが、だいたいどんな家も同じことの繰り返しです。 


私は大工なので基本的には言われた通りにやるだけなんですが、ほんと勉強になります。
だから意外とメンテナンスの仕事は好きだったりします。

エイダイの巾木 [エイダイ内装材]

最近は内装の化粧材にエイダイの製品を使うことが多くなってきてます。

今回は巾木について書いてみます。

まずは寸法をあたります。

スケールであたりますが、たくさんの種類があってどれを買うか迷ってしまいます。
個人の好みによるところが大きいですが、私は700円~1000円くらいのテープ巾25mmを使います。
スケールは消耗品です。スケールが狂っていると全てが狂ってしまいます。
先端の爪がおかしくないか気を付けて下さい。
 
これは全ての仕事に共通する超重要なことなんですが、寸法をあたる時はできるだけ正確にあたります。
なんらかの調整が必要な時は墨付けの時にします。

最初の採寸はジャストと決めることによって数字の間違いを少なくする目的があります。


カットする時はスピーディーで正確な留切りが一番適していますが、数が少ない時や役物を使う場合は丸ノコや手ノコでもmいいと思います。

取り付けには白ボンドとピンタッカーを使います。ボンドは点付で上下2列つけます。
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釘を打つ場所ですが、よく溝のなかに打つように書いてあったりしますが、溝にうたずに上と下に一本ずつ止めます。


巾木の厚み自体7ミリしかないのに、溝の中だとほんと数ミリなのでピンのききが悪いからです。目立たないのはもちろん溝の中なんですが、目線にないしピンのききを優先します。


この製品は入隅と出隅に使う役物も用意されていてかなり施工がしやすくなっています。

下端にゴムがついているスカート付きと、何も付いていないやつがあります。

巾木は床がどうしても真っ直ぐではないため、ぴったりつけるのがなかなか難しいんですが、

スカート付きの巾木はそれを簡単に補ってくれます。

床と巾木の隙間はクレームとして上がることもあるので注意が必要です。


ゴム付きの巾木はカットする時にゴムのほうが留め切りにあたると時切りにくいので
、巾木を加工して専用の定規を作ります
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取り付けるときに必ず上から押さえつけてゴムをつぶしたようにして施工します。

これで床との隙間はほとんど気にならなくなります。


役物を使う時の注意点ですが、

役物の下端はゴムの分のすきまができます。

説明書の通りにやるとゴムがつがらないために下からのぞくとゴムが切れてしまっています。

やり方は役物なしで巾木を入れるときのように入隅、出隅ともに留めでカットします。

その時に出隅はマイナス1ミリ、入隅はマイナス2ミリします。
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採寸の時はジャストであたり、墨付けする時にマイナスします。

そして取り付けるわけですが、役物は巾木の端っこの釘を打たずに上から落としこみます。

最初がうまくのぞけば、コンコンと叩いてするっと入ります。

ボンドが乾く前に役物取り付けとピンの固定をしないといけないので、作業は急ぎ気味でさっさとやります。


この役物は巾木との隙間がきになりますが、まあ許容範囲でしょう。


現場でありがちなのが巾木は足りるんだけど、役物が足りないという状況です。
こんな時は役物はとりあえず無視して先に巾木を固定してしまいます。

そして後日材料が来たら、裏の羽をカットして両面テープで固定するといいでしょう。

あとゴム付きの巾木は取り付けたときに下のほうが壁から浮いてしまいやすいのでピンネイルを止めてしまったら、ハンマーで下のほうを叩いてまわります。

無垢フロアの施工 [床貼り]

幅の狭い無垢フロアの施工は大変ですよね!

手間がかかる分303幅の合板のフローリングでは決して出せない自然な仕上がりになります。

無垢フロアはその時期の湿度によって伸び縮みしますので、
実際に施工する時にもそのことを頭にいれつつ作業していきます。


まずはシーズニングです。
材料は箱からだしてすぐに使うのではなく、
その現場の空気にある程度慣らしてから使うのがいいです。

外国で作られた商品も多いし、
人工乾燥されているので含水率も結構低いので、
少しでもいいからやりましょう。
やり方は箱からだして壁に立て掛けるだけです。

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現場の状況によってはなかなか難しい場合もあると思います。
やれる範囲でいいです。

暖炉の施工 [暖炉の施工]

暖炉がついています。 
薪さえあれば冬の光熱費はかなり節約できるでしょう。


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家の中で火を燃やすわけですから施工するのにも気をつけなければならないポイントがあります。


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暖炉室の中は不燃材の12ミリのケイカル板を張り巡らせています。
煙突の中に貼るのは凄く大変です。


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暖炉と躯体との固定も直接の固定ではなく
側面に飛び出している羽と
暖炉の上についているスタンドオフで固定します。
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全ては現場から始まる [家作りの考え方]

まずは家造りにおいて大切なことは、
家を建てようとしている場所の自然条件をどう活かすかであると思います。


でその土地の自然条件を味方につけた家の設計図が出来上がったとします。
これをこんどは現実の物として実際に作って行かなければならないわけです。



実際に現場で家を作るのは設計士や住宅メーカーの営業ではないですよね、
実際の作業をやるのは、基礎屋さん、大工さん、クロス屋さん、ペンキ屋さん、電気屋さん、設備屋さん、などなどになります。



ここで重要になってくるのがやはりモノ作りですから職人さんの腕や、その家にたいする認識、
どんな気持ちで作っているのか? です。


ここの業者選びは大変重要であるにもかかわらず、意外に軽く考えられています。
どんなに優秀な現場監督でも家造りの全ての工程を逐一検査管理することは事実上不可能といえます。
だからあなたの建てる大切な家は業者が決まった時点で9割がた決まってるといえます。
最近は工程ごとに現場の写真を提出することが普通になってきていますが、これは工程ごとの品質の管理というよりも、
お客ともめた時、裁判沙汰になった時のためであり、あっくまでもハウスメーカーや工務店などの作り手の自己防衛のためと言えるでしょう。 



お金が安いからといって現場監督が腕の悪い業者を指導しながら作業させるのは至難の業なんです。
そもそも木造住宅の現場監督というのは現場をいくつも抱えていて同じ現場ばかりかまっていられないんですね。



建築の素人が家造りの勉強をすることは大変なことだと思いますが一生に一度の買い物です、
完璧にやる必要はありません、頑張ってやりましょう。



家作りで大切なことってなんでしょうか・・・ [家作りの考え方]

毎日毎日どこかで家が建っています。 
日本全体でみるとその数は半端な数字ではありません。


 
家を作る時に一番大切なことってなんでしょうか?
考えたことありますか?
外観? 間取り? 部屋数? 床の材質? 壁紙の種類? 大きさ? 収納の数?



などなど個別に上げていくと本当にきりがないですよね?
では家を作る時に一番大切なこととはなんなのか?
一言で表すならそれは住み心地と言い表すことができると思います。


どうしたら住み心地のいい家になるのか?
それは設計段階から住んでいて気持ちのよい家になるように、
使い勝手のいいようにと常に頭の片隅に置きながらいろんな作業を行うようにすればいいと思います。



これを家作りの全ての工程において実行できればそれはそれは素晴らしい家となるでしょう。
まず設計段階で重要なことは家を建てる土地の自然条件を春夏秋冬全てにおいて調べて見るということです。
日の当たり方、風の吹き方、最高気温、最低気温
こんの4つは超重要なポイントです。

窓の位置、大きさ、数、軒の深さ、どこに庇をつけるのか?またその深さは?
季節ごとの風向きはどう設計に反映されているのか?
最低気温を調べることによってどんなサッシをつければいいかを決めているか? サッシを間違うと
ずっと結露で悩まされ続けます。 ここは絶対に妥協してはいけないところです。


これらをまず考えてその後に間取りやその他もろもろは考えられるべきです。
一生に何回も家を建てることができるひとはなかなかいないでしょう。
自分の家です、よく勉強して悔いが残らないようにしたいものですね。

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